
モーツァルト/室内楽作品
ピアノと管楽の為の五重奏曲/アルフレード・ペドレッティ(2015) |
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CD(GALLO CD-1714)
1.モーツァルト/ピアノと木管楽器のための
五重奏曲変ホ長調 K.452
2. 〃 /クラリネット五重奏曲イ長調K.581A
3.ベートーヴェン/オーボエ、バセットホルンと
ピアノのための
「カッセンティーニ夫人だけのために」
(プロメテウスの創造物 Op.43〜第14曲)
4.ベートーヴェン/ピアノと木管楽器のための
五重奏曲変ホ長調 Op.16
イタリアン・クラシカル・コンソート
グイド・トスキ(オーボエ)(1、3&4)
ルイジ・マジストレッリ(クラリネット)(1、2&4)
〃 (バセットホルン)(3)
アンナ・マリア・バルバリア(ファゴット)(1&4)
アルフレード・ペドレッティ(ホルン)(1&4)
北條・ラッツォーニ・純子(ピアノ)(1&4)
クラウディア・ブラッコ(ピアノ)(3)
アリオン弦楽四重奏団(2)
録音 2015年7月(1&4)
ミラノ音楽院プッチーニホール・ライヴ
2020年8月(2&3)
サント・ステーファノ・ティチーノ
イタリアのアンサンブル、イタリアン・クラシカル・コンソートによるモーツァルトとベートーヴェンの室内楽曲の録音です。
モーツァルトのピアノと木管楽器のための五重奏曲はフルートが抜けた木管五重奏とピアノのための作品でこの組み合わせの代表作のひとつです。1784年モーツァルト28歳の時の作品です。3つの楽章で構成されています。第1楽章のラルゴ〜アレグロ・モデラートはなじみ深い響きに始まります。ペドレッティの美しいホルン、グイド・トスキのオーボエ、マジストレッリのクラリネットなどによるモーツァルトは素晴らしい演奏です。ホルンが良く響きます。北條のピアノもよい響きです。主部からの快適な演奏は素晴らしいです。ファゴットの響きも素晴らしいです。ホルンも見事な演奏です。第2楽章のラルゲットはモーツァルトらしい美しさがあります。ピアノの良い響き、オーボエ、クラリネットやファゴット、ホルンの響きは素晴らしい演奏です。第3楽章のアレグレットは親しみやすい主題に始まります。ピアノがきれいです。この楽しくなる主題はモーツァルトならではのものでしょう。オーボエやクラリネットもきれいに歌います。ホルンとファゴットもよい響きです。これは素晴らしい演奏です。見事なアンサンブルです。
モーツァルトのクラリネット五重奏曲イ長調 K.581Aはオリジナルの五重奏曲ではありません。単一楽章のフラグメントで、アレグロ・ノン・トロッポです。このクラリネットは素晴らしい演奏です。きれいな作品です。
ベートーヴェンのオーボエ、バセットホルンとピアノのための「カッセンティーニ夫人だけのために」はバレエ音楽「プロメテウスの創造物 」の中の第14曲になります。ピアノ、オーボエと低音まで響くクラリネットのバセットホルンによる演奏です。これはきれいな演奏です。
ベートーヴェンの「ピアノと木管楽器のための五重奏曲」も同じ変ホ長調でモーツァルト同様に愛されています。1796年ベートーヴェン25歳の頃に書かれています。モーツァルトよりもピアノのパートが重厚な作品です。なによりも第1楽章主部ではピアノが主題を提示しています。ベートーヴェンの音楽の重厚さも感じられます。北條のピアノも素晴らしい演奏です。ペドレッティのホルンも見事な演奏です。中間部ではクラリネットがきれいに歌います。オーボエもきれいです。ファゴットもよい響きです。コーダは素晴らしい演奏です。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはピアノに始まります。そして各楽器に受け継がれていきます。オーボエがきれいに歌います。ファゴットもよい響きです。クラリネットやピアノもきれいに響きます。中間部のホルン・ソロは素晴らしい演奏です。美しいカンタービレです。第3楽章のロンドもピアノの主題提示で始まります。ここはベートーヴェンらしい緊張感があります。そして流麗な主題もまたきれいなものです。クラリネットとファゴットがきれいに歌います。ピアノも素晴らしい響きです。オーボエもよい響きです。この演奏の素晴らしいこと、絶賛したいと思います。特にホルンのアルフレード・ペドレッティの演奏は素晴らしいです。これは名演奏です。 |
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