ベートーヴェン/七重奏曲

グイド・コルティ(2021)


CD(Aulicus Classics ALC0128)

室内楽コンサート
1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op.20
2.メンデルスゾーン/弦楽五重奏曲第2番
                変ロ長調Op 87

 ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(ヴァイオリン)(1&2)
 フランチェスコ・フィオーレ(ヴィオラ)(1&2)
 シルヴィア・キエーザ(チェロ)(1&2)
 アルベルト・ボチーニ(コントラバス)(1)
 コルラード・ジュッフレーディ(クラリネット)(1)
 パオロ・カルリーニ(ファゴット)(1)
 グイド・コルティ(ホルン)(1)
 リッカルド・ザムネル(ヴァイオリン)(2)
 シモニーデ・バラコーニ(ヴィオラ)(2)
 録音 2021年12月11日ライヴ(1)
     2023年7月27日ライヴ(2)
    アミアータ・ピアノ・フェスティヴァル
    ベルタレッリ財団フォーラム

 アミアータ・ピアノ・フェスティヴァルでのコンサートライヴ録音です。
 ベートーヴェンの「七重奏曲変ホ長調」はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルンとファゴットによる演奏です。第1楽章の序奏からよい響きが流れます。主部のクラリネットとヴァイオリンの演奏が素晴らしいです。展開部のホルンのソロは響きが大変きれいです。クラリネット、ファゴットとホルンの和音がよい響きです。ヴァイオリンの演奏は大変素晴らしい響きです。終結部のホルンはよい響きです。第2楽章「アダージョ・カンタービレ」はクラリネットのきれいな主題に始まりヴァイオリンに受け継がれます。ヴァイオリンの響きが大変素晴らしいです。ファゴットとホルンのソロもあります。中間部に聞かれるホルンの哀愁的な主題がきれいです。コルティのホルンがホールに響き渡ります。後半もヴァイオリンやクラリネットはよい響きです。第3楽章「メヌエット」は親しみやすい主題に始まります。ヴァイオリンで始まり、木管に受け継がれていきます。トリオにはホルンの鮮やかなソロがあります。楽しそうです。第4章の主題と変奏は軽快な主題が大変きれいです。続く変奏は弦楽の響きがきれいです。ヴァイオリンや木管楽器の変奏が楽しそうに聞こえます。ホルンの変奏も良い響きです。弦のピツィカートもよい響きです。第5楽章「スケルツォ」はホルンで始まります。このホルンがリードするところが楽しいです。ヴァイオリンの細かいフレーズもきれいです。トリオではチェロが力強く歌います。このスケルツォは木管も素晴らしい演奏です。第6楽章は序奏でホルンが哀愁的な主題を吹いています。ヴァイオリンが続きます。プレストからは息の合った見事なアンサンブルを聞かせます。ヴァイオリンが主題を提示します。ホルンの響きがまた素晴らしいです。木管もよい響きです。後半にヴァイオリンのカデンツァが入ります。この七重奏曲は拍手喝采の名演奏です。
 メンデルスゾーンの「弦楽五重奏曲第2番変ロ長調」は2つのヴァイオリン、2つのヴィオラとチェロによる演奏です。第1楽章の「アレグロ・ヴィヴァーチェ」は細やかな弦楽の響きに始まります。メンデルスゾーンらしい作品です。そしてチェロやヴァイオリンが速めのテンポできれいに歌います。後半も素晴らしい演奏です。第2楽章「アンダンテ・スケルツァンド」は勢いを感じさせる演奏です。チェロのピツィカートもよい響きです。見事な演奏です。第3楽章「アダージョ・エ・レント」は穏やかにきれいな響きの演奏に始まります。中間部のチェロもよい響きです。後半のヴァイオリンもきれいに歌います。第4楽章の「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」は快適なテンポの演奏です。細やかなリズムもきれいな演奏です。これは素晴らしい演奏です。拍手喝采です。


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