モーツァルト/ホルン二重奏曲K487

3曲/バート・アールベイト&ハイス・ラシュール(2023)


CD(Aparte AP343

1.ロセッティ/2本のホルンのための協奏曲
             変ホ長調C56Q
2.モーツァルト/ホルン二重奏曲 K.487 (496a)
   〜第11番、第3番、第12番
3.L.モーツァルト/2本のホルンのための
                協奏曲変ホ長調
4.ジムロック/ホルン二重奏曲 Op.2
5.ベートーヴェン/六重奏曲 Op.81b

 バート・アールベイト(ナチュラルホルン)
 ハイス・ラシュール(ナチュラルホルン)
 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 録音 2023年3月4〜8日

 ドイツの古楽器オーケストラとホルン奏者による演奏です。
 アントニオ・ロゼッティ(1750〜1792)の2つのホルンのための協奏曲は大変魅力的な作品です。第1楽章のアレグロは2つのナチュラルホルンが大変よい響きの演奏です。アールベイトとラシュールの演奏は素晴らしいです。第2楽章のロマンスは美しい響きの演奏です。ゲシュトップ音がきれいです。第3楽章のロンドは細かなフレーズの難しさも難なく演奏しています。2つのホルンが素晴らしい演奏です。
 モーツァルトのホルン二重奏曲から第11番、第3番、第12番が演奏されています。ナチュラルホルンのための作品ですから、演奏はきれいに響きます。バート・アールベイトとハイス・ラシュールのナチュラルホルンによる演奏は3曲ともに素晴らしい演奏です
 レオポルド・モーツァルトの2本のホルンのための協奏曲変ホ長調はアールベイトとラシュールのナチュラルホルンによる演奏です。第1楽章は高音域がかなり使われています。当時使われたナチュラルホルンは倍音を駆使して演奏しましたので多くなります。オーケストラもよい響きです。ホルンも素晴らしい演奏です。第2楽章のアンダンテは2つのホルンの和音が大変きれいに響きます。第3楽章は軽快な狩りのロンドです。アールベイトとラシュールのナチュラルホルンの響きはまた素晴らしいものです。
 ジムロックのホルン二重奏曲はアールベイトとラシュールのナチュラルホルンによる演奏です。3つの小品で構成されています。第1曲は軽快な演奏です。第2曲のラルゲットはきれいなホルン演奏です。第3曲のポラッカは快い響きの素晴らしい演奏です。
 ベートーヴェンの六重奏曲変ホ長調はアールベイトとラシュールのナチュラルホルンの響きが素晴らしい演奏です。なおここではコントラバスが入って七重奏になっています。第1楽章の響きは弦楽四重奏と2つのホルンが素晴らしい演奏です。ベートーヴェンの作品は素晴らしい響きです。ゲシュトップ音もきれいに響きます。第2楽章は美しいホルン二重奏が見事な響きになります。弦楽もよい響きです。第3楽章は速いテンポの演奏ですが、ホルンの滑らかな演奏が素晴らしい。弦楽の響きも抜群です。この楽章には短いカデンツァが挿入されています。見事な演奏です。


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