ニールセンのホルン作品

五重奏曲 /向 なつき(2023)

CD(M Classics MYCL00038)

ポワンティエ U
1.ニールセン/木管五重奏曲 Op.43
2.ホルスト/木管五重奏曲変イ長調 Op.14
3.バーバー/サマー・ミュージック Op.31
4.セルヴァンスキ―/木管五重奏曲第1番

 クインテット・ポワンティエ
 世良 法之(フルート)
 熊澤 杏実(オーボエ)
 芹澤 美帆(クラリネット)
 野村 和代(ファゴット)
 向 なつき(ホルン)
  録音 2023年3月22〜24日
 愛知県碧南市芸術文化ホール エメラルドホール

 愛知室内オーケストラの管楽器メンバーによって結成された木管五重奏団:クインテット・ポワンティエのアルバム第2弾です。
 カール・ニールセン(1865-1931)の木管五重奏曲は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」はホルンの哀愁的な主題が冒頭から歌われます。向なつきのホルンが良い響きをです。オーボエやクラリネットもよい響きです。フルートやファゴットもきれいな響きです。ホルンとファゴットの和音もよい響きです。この作品は大変雄大さを感じさせるもので、小さなシンフォニーのようです。第2楽章「メヌエット」は快適なテンポで演奏しています。オーボエやクラリネットがきれいに響きます。ホルンやファゴットもよい響きです。フルートもきれいです。第3楽章はアダージョの前奏に続いて主題と11の変奏になります。フルートの華麗な響きは素晴らしいです。オーボエもきれいな演奏です。クラリネットやファゴットもよい響きです。ホルンの変奏は独奏ホルンでカデンツァのように華やかです。きれいな演奏です。これは素晴らしい演奏です。
 ホルスト(1874-1934)の木管五重奏曲変イ長調は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・モデラート」は厚い響きです。フルートやオーボエもよい響きです。ホルンとファゴットの厚い響きは「惑星」を聴いているかのようです。第2楽章「アダージョ」はホルンに始まります。このきれいな音楽はホルストの魅力です。木管とホルンのきれいなアンサンブルです。第3楽章「メヌエット」はやや速めでスケルツォのようです。木管とホルンのきれいな演奏です。楽しい演奏です。第4楽章「アリアと変奏曲」はホルンのきれいな響きも聴かれます。フルートやオーボエ、クラリネットも素晴らしい演奏です。変奏になると、フルートがきれいに響きます。ホルンやファゴットもよい響きです。きれいな演奏です。
 サミュエル・バーバー(1910〜1981)の「サマー・ミュージック(夏の音楽)」は1953年の作品。アメリカのデトロイトの室内楽協会の委嘱作品で、アメリカの管楽作品の名作です。ホルンやファゴットに始まってよい響きです。アメリカの夏を表現したようで、ホルンやオーボエが歌う暑い夏のような響きが印象的です。フルートもきれいな演奏です。 後半は勢いのある演奏です。見事な演奏です。
 セルヴァンスキ―(1911-1977)の木管五重奏曲第1番は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アダージョ〜アレグロ・モデラート」はきれいな前奏のあとに、華やかなアンサンブルになります。フルートがきれいに響きます。やがてホルンやファゴットもよい響きになります。オーボエやクラリネットもきれいな演奏です。第2楽章「アレグロ・スケルツォ―ソ」はフルートやオーボエやクラリネットが華やかに歌います。そしてホルンやファゴットもよい響きです。気合の入るような演奏です。力強いホルンの響きは印象的です。第3楽章「アンダンテ」はクラリネットのきれいな演奏に始まります。やがてオーボエやフルートもきれいに歌います。ホルンやファゴットもよい響きです。第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」は勢いのある演奏です。力強い響きで五重奏の華やかな演奏です。ホルンのきれいなソロも聴かれます。ファゴットもよい響きです。実に見事な演奏です。


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