ニールセンのホルン作品

五重奏曲/リサ・ロジャース(2023)

CD(Audite Audite97.812)

1.ドビュッシー/小組曲
  (ゴードン・デイヴィス編曲)
2.ビーヴァーズ/木管五重奏曲〜フルート、オーボエ、
   クラリネット、ホルンとファゴットのための
3.シフリン/ニューオーリンズ
4.ニールセン/木管五重奏曲 Op.43

 アルンドス木管五重奏団
 アンナ・シャハ(フルート)
 志茂嘉彦(オーボエ)
 クリスティーネ・シュテムラー(クラリネット)、
 リサ・ロジャース(ホルン)
 メアレ有香(ファゴット)
 録音 2023年7月5〜8日
  イムマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)

 ドイツのアルンドス木管五重奏団による木管五重奏曲集です。
 ドビュッシー(1862-1918)の「小組曲」はゴードン・デイヴィスの編曲です。4つの小品の組曲です。ビュッセル編曲の管弦楽でなじみ深い作品ですが木管五重奏による演奏もよいものです。第1曲「小舟にて」はフルートのきれいな響きに始まります。五重奏のユニゾーンもあります。なじみ深い曲ですからこの演奏も素晴らしいです。ホルンも良い響きです。第2曲「行列」は快適なテンポでの演奏です。木管のよい響きです。フルートやオーボエがきれいに響きます。ホルンもきれいに響きます。楽しそうな演奏です。第3曲「メヌエット」はきれいなメヌエットです。フルートやオーボエがきれいに響きます。やがてホルンも良い響きです。第4曲「バレエ」はホルンのソロに始まって、木管が続きます。これは素晴らしい演奏です。ホルンのハイトーンはきれいに響きます。フルートの響きもきれいです。ドビュッシーの「小組曲」の素晴らしい演奏です。
 ケヴィン・ビーヴァーズ(1973-)の木管五重奏曲はアルンドス木管五重奏団の委嘱作品です。第1楽章はホルンとファゴットが強烈な響きで始まります。フルートやオーボエもきれいな演奏です。中間部でもホルンのきれいな演奏が響きまsう。クラリネットも同様です。後半も素晴らしい演奏です。第2楽章ミステリオーソはフルート・ソロに始まって、やがてクラリネットも入ります。そして五重奏になります。きれいな演奏です。第3楽章のプレストはホルンのきれいなトリルに始まって、五重奏のきれいな演奏になります。中間部にはきれいなホルン・ソロもあります。見事な演奏です。
 ラロ・シフリン(1932-)の「ニューオーリンズ」は木管五重奏の和音と共にクラリネットの低音が響きます。そしてホルンも大きな響きで続きます。この作品はアメリカを感じさせるもので、木管のきれいな演奏とホルンの活躍が見事な演奏です。
 カール・ニールセン(1865-1931)の木管五重奏曲は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」ホルンの哀愁的な主題が冒頭から歌われます。ロジャースのホルンが良い響きをです。オーボエやクラリネットもよい響きです。フルートやファゴットもきれいな響きです。この作品は大変雄大さを感じさせるもので、小さなシンフォニーのようです。第2楽章「メヌエット」は快適なテンポで演奏しています。オーボエやクラリネットがきれいに響きます。ホルンやファゴットもよい響きです。フルートもきれいです。第3楽章はアダージョの前奏に続いて主題と11の変奏になります。フルートの華麗な響きは素晴らしいです。オーボエもきれいな演奏です。ファゴットもよい響きです。ホルンの変奏は独奏ホルンでカデンツァのように華やかです。このアンサンブルは素晴らしい演奏をきかせてくれます。見事な演奏です。


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